看護師が人手不足で働くリスク

悩み苦しむ看護師

多くの病院で看護師が不足していることは周知の事実です。多くの病院はどこも人手不足ではありますが、極端に看護師が不足しているところは避けたいもの。

人手が不足していると、

  • 忙しすぎて時間内に仕事が終わらない
  • 昼休みも短縮、残業もするけど目の前の仕事で手一杯
  • 食事を取る暇もないぐらいナースコール対応に追われる
  • 患者さんの話を聞くことすらできない
  • 椅子に座るのはカルテを入力するときだけ
  • 夜勤で仮眠をとれたことはほとんどない
  • 考えることができないほど日々に仕事に追われている
  • このままでは自分が病気になると思う

健康面の不安、まともな看護ができないなど様々な悪影響がでてしまいます。

ここでは看護師が転職をする上で看護師の人手不足を見抜く方法をお伝えしています。

看護師の人手不足を見破るために必要な情報

看護師の人手不足の病院を見抜くときには残業時間だけにフォーカスしがちです。しかし、それ以外にも様々なことを確認することが大切です。

人手不足の病院は残業が必然的に多くなり、働くスタッフの人間関係もギクシャクしている傾向が強く悪影響を与えます。

具体的に調べなければならない項目としては、

  • サービス残業の有無
  • 看護体制
  • 夜勤体制
  • 病床数
  • 看護師数
  • 年齢構成

になります。

サービス残業があるか?

どんな職場でも残業は少なからずあるでしょう。

夜勤ありの常勤なら毎月ゼロということはほとんどありません。

残業ゼロを探すよりも残業代が支給されるかをまずは確認します。

残業代は基本賃金の1.25倍が支払われます。

厳密には法定労働時間を超えたときに25%割増となります。法定時間とは1日8時間以上もしくは1週40時間以上を超えた部分になります。

また、深夜帯(22時~翌朝5時)は、25%の割増がつきます。つまり法定外+深夜になると50%の割増になるわけです。

そうすると残業代を支払うよりも新しく看護師を採用し、残業なしで働いてもらった方がどう考えてもいいのです。

例を挙げてみましょう。正看護師の場合は時給換算すると2,340円(厚生労働省の統計)と言われています。

ただこれは地方と都心では大きく異なるため少し高いかなと思います。そのため今回は1,500円で計算をしたいと思います。

尚、月300,000円の給料(残業抜き)なら時給は1,875円ぐらいになります。

月40時間の残業(通常残業30時間/深夜残業10時間)
通常の残業:1,875円×30時間=56,250円
深夜の残業:2,250円×10時間=22,500円
合計:78,750円

月60時間の残業(通常残業45時間/深夜残業15時間)
通常の残業:1,875円×45時間=84,375円
深夜の残業:2,250円×15時間=33,750円
合計:118,125円

月80時間の残業(通常残業60時間/深夜残業20時間)
月60時間内の残業
通常の残業:1,875円×50時間=93,750円
深夜の残業:2,250円×10時間=22,500円

月60時間以上の残業
通常の残業:2,250円×15時間=33,750円
深夜の残業:2,625円×5時間=13,125円
合計:163,125円

月60時間を超えると基礎賃金の1.5倍となります。つまり深夜になると1.75倍の金額になるわけです。

これは一人の看護師に支払う金額です。月40時間の残業を4人の看護師がすると看護師一人の通常勤務時間(160時間)ぐらいになります。

そのときの合計額は315,000円です。保険料等を考慮しても新たに看護師を採用した方が、効率や看護師本人のモチベーション等を考えれば良いことは明確です。

つまり残業が多いということは「残業代を正しく払っていない」という可能性を疑っても良いでしょう。

看護体制と夜勤体制

看護体制はもちろん7対1の方が看護師本人にとっても良いことです。ただ注意したいのが幽霊看護師や兼任看護師がいる可能性です。

15対1、13対1、10対1に比べて7対1は診療報酬が増えます。

例えば100床の病院だと10対1と7対1なら約1億円(年)も違ってくるのです。

そのため様々な手段を使って7対1を維持しようとします。その手口が幽霊看護師や兼任看護師です。

看護体制はもちろん指標の一つですが、病床数と看護師数も確認をするようにしましょう。

夜勤ありの看護師なら夜勤時の看護師数も確認が必須です。ナースコールが鳴り止まない、ママさんナースが多く夜勤のできる看護師が少ないという病院もあります。

ミスが起こりやすい深夜帯だからこそ、しっかり仮眠が取れる、食事休憩がとれるというのは重要になります。

看護師の年齢構成

働く看護師の年齢構成も重要です。新人看護師だけで頭数だけを揃えても意味がありません。むしろ教育に時間がかかり負担は増えると言えます。

また、夜勤のできない看護師が多くても月8回の夜勤など負担がきます。

年齢はバランスをみて、ベテラン、中堅、若手とバランスよく揃っていることが望ましいといえます。

特に若手・中堅看護師さんは要注意!病院によっては30代以降の看護師さんが育児の短時間勤務を利用する人が多く、その皺寄せが自分にくることも少なくありません。

病床数と看護師数

病床数に対して看護師の数がどれぐらいであるかも参考になります。

極端に多い、極端に少ないという場合は、その理由も確認しておくといいでしょう。

目安としてはあなたが現在働いている病院の病床数と看護師数を比べてみると実感値として参考になると思います。

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