マタハラの病院を見破る方法

赤ちゃんとお母さんの手

マタハラの可能性が高い病院の特徴をみていくと”古い体質の病院”というのが当てはまる傾向が強いです。

古い考えの多い病院には、

  • 子供が生まれたら女性は仕事を辞めるのが当たり前だ
  • 忙しいのだから出産直前まで働くのが当たり前だ
  • 昔話を持ち出し昔なら普通に働いていた

などのような考えがはびこっています。こういった病院を見抜く方法は、就職を希望する病院を徹底的に調査すること。

具体的には以下のことを調べるようにしましょう。

  • 産休中の看護師の有無
  • 育児休暇中の看護師の有無
  • 看護師の年齢構成
  • 託児所の有無
  • 時短勤務の利用者数

上記のことを調べて総合的に判断をするようにしてください。小さい病院であれば過去の実績でも構いませんが、その人(制度の利用者)が現在も働いているかの確認は必須!

できれば過去の実績ではなく現在の利用者がいるかを確認するのが重要といえます。また、各制度の利用者が正社員であるかも確認してください。出産後は契約社員へ変更という措置をとる病院もありますので注意が必要です。

最も確実なことは育児休業や時短勤務を使っている看護師と話をする機会を作ってもらうと良いです。そのときに同僚の看護師に理解があるかを確認するとより安心して働けると思います。

その他に看護師長や看護部長に理解がある必要があります。よって看護師長が結婚をして子育てをしているかも可能であれば確認ができることが望ましいでしょう。

ただ直接は聞くことができないので、就職サイトのコンサルタントを経由して聞くようにすると良いですよ。

マタハラの病院の看護師は使い捨て?

看護師は特にマタニティハラスメントが多い職場のような気がします。子供が生まれて子育ても一段落して、せっかく働き始めたのにこのような職場にはいってしまうと最悪な思いをします。

それだけならいいかもしれません。子育てにも影響しますし、夫婦仲が悪くなることに発展することも少なくないのです。

昔は女性は結婚して子供を産んだら専業主婦となり家庭にはいるのが当たり前の時代もありました。しかし、それはもう昔の話で今は共働きが当たり前の時代です。

それでも古い体質の病院や考えのある人がいると働きにくいものです。また昔はこうだったと自分の武勇伝を語り、働き方を強要してくる看護師長や部長は少なくないです。

そんな職場に入らないためにも事前に子育てに理解のある職場に就職をすることが大事です。

看護師のマタハラとは?

マタハラとは病院内で妊婦や出産者に対して行われる嫌がらせのことです。

妊婦や出産者は、労働制限や就業制限、産前産後休業や育児休業など業務上支障があるということで退職に追い込む行為を行うのがマタハラの具体的な内容になります。

例えば、妊娠中に精神的な嫌がらせを受けたり、言葉による暴力をすることで自主退職へ追い込みます。

マタハラ(マタニティハラスメント)はセクハラ(セクシャルハラスメント)よりも受けた被害者が多く、2012年に日本労働組合総連合会がおこなった調査によるとセクハラをされた経験(17.0%)を上回る25.6%の被害があったという結果がでています。

4人に1人の女性がマタハラを受けているという驚愕の結果ともいえるでしょう。

当サイトでは育児中のマタハラを対象に職場を見破る説明をしていきますが、育児中だけでなく妊娠中にもおこるのがマタハラです。特に看護師の場合は体力的にも精神的にも激務です。

そのため流産をする女性も少なくないのが現状。労基法(労働基準法)65条1項では6週間以内に出産する予定の女性が休業を請求したときには働かせてはいけないとされています。

逆をいえば予定日の6週間前にならないと休めない職場が多くなるということ。休みたい女性の看護師さんは仕事を辞めるしかなくなる職場も少なくありません。

辞めたくないという気持ちや再就職に不安がある場合でも、看護師の中には流産をする女性が多いため、休みが取れないならすっぱりと辞めることをおすすめします。キャリアは一時的に止まってしまいますが、それとは引き換えにならないものを失います。

病院のマタハラ例

かなり古い事例にはなりますが、新潟県高田市の国立病院では「女性看護師に出産制限」をしていた報道がされています。

出産制限の中身は、出産者1人の産休期間は90日で年間4人まで・出産者と出産者の期間は90日間おく・看護婦相互で話し合い産児制限によって病院に迷惑をかけないことなど。

6年にほぼ一度しか出産できない状態になった上、自分の割当期間内に妊娠しない場合は約6年間は子供を産むことができないという内容でした。

問題が表面化したのは、とある看護師が割当外の妊娠をし、産みたいと主張したところ、互助会での投票で反対多数となり中絶を迫られたからです。

最近ですと茨城県牛久市の牛久皮膚科医院(安良岡勇院長)が厚生労働省から実名報道をされています。

マタハラで実名報道がされることは全国初、厚労省からの再三の是正勧告に応じなかったということで「悪質」とみなされたようです。

マタハラの内容は妊娠による解雇です。時系列に記載をすると、

  1. 20代の看護助手が妊娠(正社員)を報告
  2. 院長が2週間後に退職を迫る
  3. 看護助手が働きたいと訴える
  4. 院長が認めない
  5. 看護助手が茨城労働局へ相談
  6. 労働局が口頭や文書で是正勧告(計3回)
  7. 塩崎恭久厚労相が大臣による初の勧告
  8. 院長は「妊婦はいらない」「男女雇用機会均等法を守るつもりはない」と発言

再三にわたる是正勧告にも一切応じなかったため実名報道に至っています。

昔は女性は妊娠したら退職が当たり前という風潮がありましたから、その考えから抜け出せなかったのでしょう。

上記は「妊娠」による解雇ですが、降格という判例もあります。

降格の判例があったのは広島の病院。妊娠を理由に降格をさせられた管理職の女性が男女雇用機会均等法違反ということで病院側を損害賠償で訴えていた裁判です。

マタハラという内容では初の最高裁ということで注目度も高かった判例(最高裁の判決では原告女性が勝訴)です。

上記は全て女性が多く働く病院で起きた出来事。病院は女性が多く働く職場であるにも関わらず、女性の労働には非常に厳しいものになっています。

マタハラ相談の窓口

マタハラのことで悩んでいるときに便利なのが「NPO法人マタハラNet」です。「安心して妊娠、出産、子育てしながら働き続けられる社会の実現」を理念にマタハラに関する法律相談ができます。

看護師だけではなく一般企業のマタハラ事例やマタハラの体験談などもあるためご自身の状況とにている場合には参考になると思います。facebook(フェイスブック)でマタハラに関するニュースや情報など定期的に掲載されているので興味がある方は友達申請をするといいかもしれません。

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