プリセプターシップとは?

多くの病院で導入されているプリセプターシップ制度。
ざっくり言うと新人看護師に対して先輩看護師がマンツーマンで指導をする制度です。

指導するだけでなくお姉さん(お兄さん)的な役割も果たすため悩みなどを相談する相手にもなります。(病院によってはシスター・ブラザー制度やメンター制度というところもあります)

一般企業では「OJT(On The JOB Training)」といわれているもので仕事を通じて教育・指導をしていきます。

看護学生が求人を探す際にも教育制度が充実している医療機関を重視する人は多いでしょう。また、第二新卒など若い看護師の転職においても「教育制度の充実度」を重視する人が多いです。

そのためか病院側も「当院はキャリアプランを充実しておりスキルアップができる」と言っているところも少なくありません。

病院がアピールする教育制度の一つが「プリセプターシップ」です。
クリニカルラダーで段階的にキャリアプランを開発していく中にプリセプターシップがあります。

プリセプターシップの本当の目的とは?

看護師のイメージ画像

プリセプターシップはプリセプティー・プリセプターの両者にとって役立つものです。 なぜならプリセプターは経験が2~3年の先輩看護師が担当し、教育する中でプリセプター自身もスキルを身につけていくからです。

つまりプリセプターシップはプリセプティーである新人看護師だけでなく、教育係のプリセプター(先輩看護師)にとっても研修の一つなのです。

しかし、多くの病院では十分に機能できているとはいえません。
表面上は良さそうな研修ですが、プリセプターシップが原因で早期退職をする新人看護師もいます。

プリセプターシップのメリット

プリセプターシップは機能したときは非常に有効な教育制度の一つです。
知識も技術も不足している新人看護師にとって、プレッシャーのかかる看護師の仕事は毎日が不安です。

そんな中でプリセプターの存在は非常に大きく頼りになります。
また、「こんな看護師になりたい」という目標にもなるためモチベーションを維持する役割も果たします。

辞めたいと思うことがあってもプリセプターの存在が退職をとどまる理由にもなります。
そして、プリセプターにとっても「教える」ということを学ぶだけでなく、部下を育てるという将来に役立つスキルを身につけることが出来ます。

プリセプターシップの問題点

  • 新人看護師はプリセプターを選ぶことができない
  • プリセプターに指導能力が欠けていることがある
  • プリセプターの能力が必ずしも優れているとは限らない
  • 教育というプレッシャーから新人看護師に対して当りがきつい
  • お互いの相性が全くあわず信頼関係が構築できない
  • プリセプターの仕事に対して単に業務量が増えたと思われる
  • 性格に難があるプリセプターがつくと新人が萎縮する

こうやって書くと問題だらけのプリセプターシップはもはや古い制度といってもいいでしょう。
ハッキリ言ってプリセプターシップが正しく機能している病院は少ないです。

そもそも今まで指導もしたことがなく、経験が2~3年の看護師が教育の責任を負うこと自体がおかしいのですね。

教育重視で転職をするときの注意点

転職を考えている人の中には「教育制度」を重視している人も少なくありません。
特に新卒で入職した病院で全く指導がなく、職人気質な目で見て技を盗め的な職場では右も左も分からない新人にとって苦痛でしかありません。

20代の若いうちは看護師人生において最も重要です。
今の病院でスキルが身につかないと感じたら転職も一つの手段でしょう。

しかし、同じような病院へ転職をしても意味がありません。
では、どうすれば本当に教育がしっかりしている病院へ転職をできるでしょうか?

プリセプターシップは運次第

ぶっちゃけプリセプターシップは運次第です。
良いプリに巡り会えたらラッキーだけど、悪名高いプリにあたったら最悪です。

病院内で「性格がきつい」という看護師がついたら最悪です。
どんなに優秀であっても、他人からみると「新人潰し」しかしない人もいます。

最悪なのが看護師長が性格に難があると分かっていながら、そのような人をプリセプターにすることです。

誰がどうみてもプリセプターは務まらないのに、プリセプターに任命し、しかもエルダーナースをつけずに放置することです。

※エルダーナースとはプリセプターシップの効果・有効性を確認し、プリセプターの指導・教育をする看護師です

研修制度の名前にだまされない

大切なことは研修の名前だけで判断をしない事です。
クリニカルラダーやプリセプターシップなど名前はカッコよくても中身がなければ意味がありません。

求人票には「教育制度あり」とあっても、もしかすると名前だけで中身は伴っていないかもしれません。
しっかりと教育をする医療施設というのは「チームで育てる」という意識が根付いています。

つまり経験が2~3年のプリセプターだけが指導をするのではなく、10年や20年のベテランから中堅までが教えてくれる病院です。

悩みや相談は年齢の近い看護師に相談をし、業務のスキル指導はチーム皆で行う病院です。

教育制度の中身を重視する方法

中身を確認するには面接で質問をすることです。
どのような体制で教育をしているかをチェックします。

この時に研修名だけで説明をされたら危険です。
例えば「教育プランはどのようなものがありますか?」と質問したときに「当院ではプリセプター制度やメンター制度を指導しています」という回答だと注意が必要です。

そのため具体的な場面で質問をしてみるのもいいでしょう。
また、求人サイトなどを使って職場で働く看護師にどんな教育を受けてきたか?を聞くのも有効な手段です。

求人サイトでは求人先で働く現役の看護師さんと面談をする機会を設けてくれます。

是非、活用して現場の声を聞くようにしましょう。

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