病気なのは看護師かもしれない

辛い看護師

看護師は体力的にもハードです。
もっと辛いのは精神的な部分が大きく「心がダメージを受ける」と働く気力さえ失われます。

ここでは看護師の仕事の辛さをあなたと共有し、辛い時期を乗り越えるためのヒントをお伝えします。

最初にいっておきたいのは我慢しすぎると病気になる可能性すらあることです。

知り合いの看護師が言っていました。
「患者さんの病気を治すのが医者。それをサポートするのが看護師。でも本当に病気なのは医者や看護師かもしれないよ。」

精神的に辛い状況を乗り越えるヒント

「辛い時期を乗り越えれば春がくる」

きっと精神的に辛い今は、

  • 何をやっても上手くいかないんじゃないか?
  • 仕事のことを考えるだけで胃が痛い
  • 食事も喉を通らず寝るのが怖い
  • 明日になるのが怖くて辛い

という状況ではないかと思います。
少しでも今の辛さが和らげばいいなと思います。

仕事のことを完全に忘れる

仕事のことを完全に忘れることも大切です。
何をやっていても仕事のことを忘れられないなら少し工夫をしてみましょう。

全く違うことに没頭するのがいいです。
例えば、運動で汗を流す・友達と話をするなど一瞬でも仕事を忘れるとストレスは軽減します。

趣味がないなら料理をしたり、興味がある習い事をしてもいいと思います。
寝る前に仕事のこと考えて寝れなくなるようなら体を動かすというのは凄くおすすめです。

誰かに相談をしてみる

できるだけ職場の中で相談できる人を見つけましょう。
特に新人看護師や転職したばかりの看護師には職場で相談相手をみつけることは重要なことだと思います。

一人で考えても思いつかないことが、他の人に悩みを打ち明けることで見えてくるものです。
面倒見がいい先輩に相談をすると喜んでくれますし、職場内で人間関係を築くキッカケにもなります。

もしそのような人が職場にいなかったら、カウンセラーなど専門家のカウンセリングを受けてみてください。

一人で問題を抱えないことが、心の健康を保つための重要ポイントです。

自分を責めすぎない

自分を責めすぎると更に辛い気持ちが増幅します。
このケースに該当しやすいのが真面目な看護師さんです。

一つ断っておくと「真面目なことは良い事」です。
そのことを否定する必要もなければ、不真面目になろうと思うのもやめましょう。

  • 仕事を覚えきれていない新人看護師
  • プリセプターに説教をされて落ち込む新人看護師
  • 転職したばかりで職場に馴染めない看護師
  • 違う病棟や職場に移って戸惑う看護師

こんな人は自分を責めすぎる傾向にあります。
上記に該当する人にいっておきたいのは「当たり前」ということです。

例えば、新人なんて仕事も遅いし、ミスをするなんて当たり前です。
こんなことを言うとあなたはきっとこう言うでしょう。

「でも看護師にミスは許されない。」

それは大きな間違いです。
新人はミスをするものだからプリセプターがしっかり見張らなければなりません。

「他の同期はみんな上手くいっている」

そうですね。
あなたはきっと覚えることがちょっと苦手なのかもしれませんね。でも大丈夫です。

誰でも絶対に慣れるし覚えることが出来ます。
看護学校の実習も辛かった人がいると思いますが、人は繰り返すうちに必ず覚えるものです。

看護師に向いていないと思わない

入職3年未満の看護師は少しでもミスをすると「私は看護師に向いていない」と思いがちです。

上でも説明をしましたが、あなたは単に慣れていないのです。
もしもあなたが不向きであるなら、あなたは看護師免許すら取得できていません。

辛かった看護学生時代を思い出してみてください。
あなたよりも先に脱落した人はいませんでしたか?

学生時代に看護師になることを諦めた人は、看護師に向いていないでしょう。
でも、少なくても正看であれ准看であれ看護師免許を持っているなら向いていないわけじゃないのです。

看護師を続ける理由を探す

辛くて看護師を辞めたい

10年以上の経験がある看護師なら一度は思うはずです。
私なんて頭の中で365回ぐらいは看護師を辞めました(笑)

あなたと私では「辞めたいと思った歴」が違います。
でも、看護師を続けているのは理由があるからです。

  • なんだかんだ言っても給料が良い
  • 職場は嫌だけど看護師の仕事が好き
  • 患者さんに御礼を言われた瞬間が最高に幸せ

理由なんて何でも良いんです。
看護師を辞める理由を探すのではなく、続ける理由を探してみませんか?

やりがいを感じた瞬間を思い出す

あなたが看護師としてやりがいを感じる瞬間はどんなときですか?

例えば、患者さんのことを思い出すのも一つです。
日頃触れ合った中での笑顔やジョーク、病気から回復して退院したとき受けた感謝の言葉等、思い出になるようなエピソードは日々の仕事の中にあるはずです。

そのような思い出を大切にすれば、いま接している患者さんたちも大事な存在として感じられるはずです。

他にも患者さんに「ありがとう」といわれたとき、看護師長に「頑張ってるね」と褒められたときなど何でも良いんです。

楽しかった、嬉しかった。
そんな気持ちを思い出すと気分は楽になります。

環境の変化を求めて転職をする

転職は慎重になる必要があります。
今の職場で頑張った方がいいケースもあれば転職をした方がいいというケースもあります。

転職をした方がいいケースとは、

  • 看護経験5年以上で看護師の仕事が嫌だと思っている
  • 先輩看護師や同僚との人間関係が良くない
  • 残業が多く、それが一向に改善されない
  • 部署異動をしたいが希望が通らない

こんなケースであれば転職も一つの方法です。
自分がいくら頑張っても、いくら努力をしても働く環境次第では不可能なこともあるのです。

そんな状況であれば働く環境を変えてみてはいかがでしょうか?

我慢のしすぎがダメな理由

日本人にとって「忍耐」は美徳のひとつではないでしょうか?

しかし、精神的に辛い状況を我慢しすぎると「病気」になることだってあります。

我慢をしすぎた看護師がどうなったか?を様々な看護師さんから寄せられた体験をいきたいと思います。

うつ病になった新人看護師

看護学校卒業後に地元の市立病院に就職。
地元で一番大きな病院だったので、両親もそれは喜んでいました。

ご近所さんからも「○○病院に就職決まったんっだって?おめでとう。」と言われるほどだったので、親はかなり喜んでいたんだと思います。

私も嬉しかったのですが、勤務し始めた私を待っていたのは辛い現実でした。
プリセプターの先輩は非常に厳しい人で、ミスをするものなら仕事が終わってから1時間以上も説教されることも。

それだけなら良いかもしれませんが、陰でもいろいろと言われていました。

ミスをするのが怖くて、処置抜けがないか慎重にチェックをすると「遅い!」と怒られ、本当にどうしていいか分かりませんでした。

次第にご飯も食べられなくなり、周りからも心配されるようになりました。でも、心配されればされるほど「頑張らなきゃ」と自分に言い聞かせて働きました。

慣れない仕事、生活リズムが崩れる夜勤…そんな生活を続けていたある朝に病棟に行けなくなりました。
自分でもなんと表現していいか分からないのです。初めは休みがちになり、それが続くともう行くことが怖すぎて行けなくなりました。

隣町の病院にいくと「うつ病」と診断されました。結局、そのまま休職となり、復帰はできず退職する羽目に…

睡眠障害で僅か2ヶ月で辞めた新人看護師

新人時代は看護師にとって最大の山場です。
私は入職して2ヶ月足らずで睡眠障害になりました。

眠たいのに寝れないことはるの?と思うかもしれませんが、次の日になるのが怖すぎて寝れないのです。

人間の体は正直ですから、睡眠不足になり勤務中は注意散漫。
しかも、新人だから不慣れでミスを連発するしで2ヶ月でリタイアしました。

中規模の民間病院に就職できましたが、こちらでも最初は辛かったです。でも、最初の病院に比べると周りが助けてくれて乗り越えられました。

最初の病院を2ヶ月で辞めたときは責任感がないだの、最近の若い者は根性がないみたいなことを随分と言われました(笑)

でも、今は睡眠障害もなく、看護師として働き続けて12年になります。
無理して働く必要はないと私は思います。

適応障害になり退職をした中堅看護師

世間では適応障害の認知度がないことが凄く辛かったです。

適応障害の原因は転職先のベテランナースです。
夫の転勤で新卒ではいった病院をやめて転勤先のクリニックにパートで勤務しました。

その職場は以前とは真反対の環境。
50代のベテランナースが幅をきかせて全てを仕切っているような環境でした。

私の何が気に食わなかったのか分かりませんが、働き始めた初日からいじめられました。

無視は当たり前で、ナース同士の食事会も私がいる前で「今日大丈夫だよね?」なんて会話をあからさまにされました。

夫の転勤先には知り合いもいなかったですし、夫に余計な心配をかけたくなくて誰にも悩みを相談できず我慢をしていました。

仕事がない日は本当に普通なんです。
でも、仕事のある朝になると急に憂鬱になっていました。

3ヶ月ぐらいは働いていましたが、出勤前に急に泣いてしまいました。

夫には「何があったの?大丈夫?」と心配され、その夜に全てを打ち明けて「そんな職場はやめろ!」と言われ辞めました。

ケース別でみた辛い状況の乗り越え方

看護師の仕事は、患者さんの命を預かる仕事なので、勤務中はいつでも緊張が絶えません。

さらに夜間の勤務では人手が限られる中、多くの患者さんの安全を確認しなければいけません。

これに加えて職場内の人間関係のストレスもあるので、看護師の仕事は精神的に辛いときが何回もあることでしょう。

上記では辛い状況を乗り越えるためのヒントを紹介しました。
以下では看護師が辛いと感じる具体的ケースでみた乗り越え方を紹介します。

先輩看護師からの説教が怖い

精神的な辛さを最も感じるのは入職したての新人看護師です。
ベテラン看護師・中堅看護師も新人時代の辛さは経験をしていますし、師長だって「辞めたくなった」と思っていた新人時代があります。

誰もが看護師人生において一度は辞めたいと思うものです。そして、先輩看護師からの怒られる経験は誰もが経験をするでしょう。

しかし、怒られることで新人にプラッシャーを与えます。
そうするとビクビクして結果的にさらなるミスを誘発します。

乗り越え方

まずはプリセプターに相談をしてみてください。
しかし、プリセプターが「嫌がらせ」をするようなら転職を視野にいれましょう。

新人看護師の多くは怒られると「自分が悪い」と思います。
なぜなら自分自身より経験がある人に怒られると誰でも自分が悪いと思うからです。

嫌がらせやイジメをするようなプリセプターがいる病院はろくなところではありません。

看護師長に相談をするのも一つの方法ですが、結局は職場に居づらくなることは目に見えています。

入職3年未満の看護師が感じる自分の能力

看護師は離職率が高い職業です。
10年、20年と長く看護師を続けるラインになるのが3年目になります。

1年目から3年目は仕事に慣れていません。
だからミスをするし、仕事も遅いのは仕方がありません。

ですが、真面目な看護師さんは「自分は看護師として能力がない」と自分を責めます。

乗り越え方

まずは自分を責めることをやめましょう。
そして、先輩看護師や同僚・看護学校時代の友人などに相談をしてください。

できれば同じ職場の先輩が良いです。
師長であれベテランであれ中堅であれ誰もが看護師として能力がないんじゃないか?向いていないんじゃないか?と悩んだ過去があるものです。

そうした人から話を聞くことで乗り越える何かしらのキッカケになります。

ブランクからの復帰で感じる現実

結婚や出産で看護師からしばらく離れていた人は、以前との違いを痛感するでしょう。

看護技術が変わったり、新たに入職した病院で以前の職場とルールが違ったり…。それに加えて家庭のことや子供のこともこなしていると尚更です。

ストレスのはけ口がなく、周囲と年齢があれば悩みを相談する相手もいないため「やっぱり復帰しなければ良かった。」と思う人は少なくありません。

乗り越え方

しばらく働いていないとどんな仕事でも最初は辛く感じます。
ブランクからの復帰を簡単に考えている人もいますが、実はたった1年のブランクでも大変なのです。

ブランクからの復帰で似たような仕事をしているなら時間が解決してくれます。なぜなら、過去にあなたはその辛さを乗り越えたからです。

しかし、復帰前の仕事と復帰後の仕事が違うなら転職をすべきかもしれません。

患者さんの死に耐えられない辛さ

看護師は働く部署によって仕事内容も違えばストレス・プレッシャーの度合いも大きく違います。

新人で終末期病棟に配属されたときには悲惨です。
急変のケアはできないからといってエンゼルケアを何度も行うのは精神的に辛いものがあります。

経験を積んだあとでも仲良くなった患者さんの死に直面するといたたまれない気持ちになるでしょう。

このケースでは性格の問題もあります。
何度経験しても気にせず前を向ける人もいれば忘れることができない人もいます。

また、何度も経験するうちに何も感じなくなった自分を責める人もいます。

乗り越え方

働く部署を変えることをおすすめします。
患者様の死というのは気持ちや気分だけで乗り越えることは不可能です。

幸いなことに看護師は働く部署が違えば中身は全く違うのです。

忙しすぎる環境が気持ちを落ち込ませる

忙しすぎて病院と家の往復だけ…こんなのでいいのだろうか?

残業が月40時間を超え、休日出勤は当たり前。しかも、病院は一向に職場環境を改善する気配がない。

忙しすぎると人は冷静な判断ができなくなります。
そして看護師に多いのは「このままじゃいつか大きなミスをする」という不安ではないでしょうか?

特に注意力や集中力が衰える夜勤中は危険を感じる人は多いと聞きます。

乗り越え方

転職をして環境を変えましょう。
残業の多さや仕事量の多さはすぐに変わるものではありません。

忙殺された毎日から抜け出すには転職が一番の近道です。

同僚・患者さんの人間関係が精神を破壊する

看護師はある種サービス業的な側面があります。
患者さんの中には自分は”お客様”と勘違いをしている人もいるからです。

  • 一癖も二癖もある患者さん
  • イジメが生きがいになっている先輩看護師
  • 媚を売って評価をあげようとする同僚看護師
  • 現場のことなぞ何も考えない看護部長や看護師長
  • 患者さんのためにならない院内派閥

病院を取り巻く環境は様々です。
先輩看護師や同僚など病院内の問題であれば転職という選択肢もあるでしょう。

しかし、患者さんとの人間関係が辛いときは方向性を見直すしかありません。

乗り越え方

特定の患者さんとの人間関係であれば周囲に相談をしましょう。
そうすることで最悪は担当から外してもらうなど物理的に接触をしないという方法もとれます。

一方でどんな患者さんでも嫌だったり、同僚との人間関係であれば転職をするしか方法がありません。

患者さんとの接することが少ない保健室や医務室。
その他に患者さんと接するけど一時的な健診センターなどが新しい勤務先の候補になります。

※このページは「看護師の正直しんどい」を参考にしました。

このページの先頭へ