看護師が働きやすさを知る上で重要な勤続年数

東京警察病院

病院で長く働きたいと思うなら「看護師の平均勤続年数」を調べることが重要です。

勤続年数の他に長く働きたいと思った時の指標として「離職率」や「定着率」がありますが、何よりも重要な指標が勤続年数です。

離職率や定着率も参考にはなりますが、看護師の数によって大きく変動します。

例えば、5人しか看護師がいない小さい病院で1人の看護師が辞めると離職率は20%になります。

これは極論にはなってしまいますが、中小規模の病院には離職率や定着率は参考になりにくいのです。

もしも次の職場で長く働きたい(良い環境で働きたい)のであれば、平均勤続年数が最も信頼できる指標になります。

尚、それぞれの指標となる項目については以下にまとめております。

離職率とは?

ある時期に入社をした看護師が一定期間の間(通常なら1年や3年)に辞めた人の比率を離職率といいます。例えば、4月1日に入職をした看護師が100人いたとして、翌年の3月31日までに10人の看護師が辞めたとしたら離職率は10%という事になります。

離職率といっても病院によっては3年の期間であったり、1年ということもあるため、その点も確認をする必要があります。離職率は、その病院の労働環境を判断材料のひとつであり、離職率が高ければ一般的には働く環境が良くないという可能性が高くなります。

大きな枠にはなりますが医療・福祉の離職率は高卒で45.3%、短大卒で35.2%、大卒で37.7%となっています。(3年以内)

定着率とは?

離職率と反対な意味を持つのが定着率です。離職率が辞めた人の割合であるのに対して定着率は、どれぐらいの看護師が辞めずに働いているかを表す数字です。

離職率が分かれば定着率も分かるようになっており「100[%]-離職率=定着率[%]」という計算式で算出可能です。

平均勤続年数とは?
名前の通り従業員(看護師)が辞めずにどれぐらい長く働いているかを示す数字になります。全職種の平均勤続年数は約9.6年、それに対して看護師は7.5年、准看護師は10.4年となっています。尚、データの元は「賃金構造基本統計調査」による平成25年の調査結果です。

病院の勤続年数を簡単に調べる方法

ハローワーク求人票小

画像はインターネットから閲覧できるハローワークの求人票です(画像のクリックで大きい画像が閲覧できます)。

閲覧したことのある看護師さんは分かると思いますが、ハローワークの求人票では勤続年数は分かりません。

求人票で知れる項目は、事業内容、職種、雇用形態、就業形態、雇用期間、年齢、就業時間、賃金、賞与、休日、年間休日数、育児休業取得実績、利用可能な託児所なし 、就業場所、転勤、従業員数、加入保険、入居可能住宅、マイカー通勤、通勤手当実費支給 、採用人数、仕事の内容、学歴、必要な経験等、必要な免許・資格です。

平均勤続年数を調べる方法としては、

  • 病院に確認をする
  • 求人サイトで確認をする

の2つの方法があります。

勤続年数を調べる方法1「病院に直接確認する」

勤続年数を調べる方法として病院に直接確認をしてみる方法があります。

ほとんどの病院で勤続年数の平均は把握しているため聞くとすぐに教えてくれることが多いです。

ただし、試験を受ける前に聞くことは難しい面もあるため面接等を利用して質問をしてみるといいでしょう。

尚、平均勤続年数を聞くことで採用試験で不利になるようなことはありません。

勤続年数を調べる方法2「求人サイトを利用する」

求人サイトはサービス向上のため看護師さんが知りたい情報を事前調査してくれています。

平均勤続年数以外にも辞めた看護師の理由なども分かるため単純な数字だけでなく、数字の中身まで分かることが出来ます。

  • 体調が悪くなって辞めた
    →なぜ体調が悪くなったのか?を確認したら人間関係に問題があった
  • 出産のために辞めた
    →出産をしても復帰が出来ない職場?

辞めた理由が分かれば、どのような職場であるかの参考値になります。

例えば、出産のために辞めたのであれば、出産後も働きたい看護師さんにとっては考慮すべきです。

そんなときには育児休暇の取得率や産前産後休暇後に復帰した看護師数も調べてくれますので役に経ちます。

なぜ離職率よりも平均勤続年数が重要なの?

病院の環境を知る上では離職率や定着率の方が重要に見えますが、辞めた理由が「病院が嫌で辞めた理由ではない」としても離職率が高くみえてしまいます。

例えば、旦那さんの転勤でやむを得ず辞めた看護師さんがいたら、それだけで離職率が高くなります。また、離職率や定着率は対象となる看護師によって参考にならないときもあります。

離職率の数字が新卒だけを対象にしていたり、入職3年以内の離職率を公表していることもあります。

一概に離職率といっても中途の経験者にとっては参考にならないことが多いのです。

簡単に言ってしまえば離職率を低くみせようとすれば方法はいくらでもあるということです。

看護師の場合、新卒と中途で離職率が変わることは数多くあります。新卒に対しては研修も充実していて、辞める看護師が少ない職場もあります。

一方で、経験者の中途は入職後すぐに現場で患者さんの受け持ちをする職場もあります。

その他にいわゆるお局さんみたいな人が経験者を毛嫌いしていることもあります。

そうするといくら経験者の中途看護師の離職率は高くなります。その場合は、公表する離職率は新卒で入職3年以内だけを対象にしていることもあります。

その点で平均勤続年数は誤魔化しようがありませんので、働きやすさの判断材料の一つになるはずです。

病院の平均勤続年数の目安

平均勤続年数は分かったけど、どれぐらいが目安となるのでしょうか?

それは病院の開院してからの年数によって変わってきます。例えば、開院して50年以上経過している病院と開院して10年の病院では比較できないからです。

ただ目安としては欲しいでしょうから参考値としては、長期にわたって看護師を採用している病院であれば「20年前後」が働きやすさを表す目安となるでしょう。

一部上場企業で誰もが知る優良企業でも平均勤続年数が20年前後となっています。この数字は参考値となるはずです。

反対に社歴が長いにも関わらず平均勤続年数が短い場合は何かしらの問題があると考えて良いと思います。

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