もめずに円満退職をするポイント

退職の花束

看護師が円満に今の職場を辞めるなら「伝える順番」と「伝えるタイミング」に細心の注意を払いましょう。

病院という環境は非常に特殊で”辞めるまでに時間を必要とする”という傾向があります。

そのため退職時にもめやすい職種ではありますが、上記の2つに注意することでスムーズに辞めることができるはずです。

退職を伝える順番

応接室

退職を伝える順番を間違えると退職しにくくなってしまう可能性があります。

特にプライドの高い看護師長や看護部長の場合は要注意!

退職を伝える順番は、師長→看護部長→同僚→人事部が一般的です。

この中で特に大切なのは、まずは師長に話をするということと先に同僚に言わないということです。

ただし、病院の規模によっては伝える順番を変えても良いです。

大規模(病床200以上) 直属の上司(主任など)→看護師長→看護部長→同僚→人事部
中規模(病床20~200未満) 看護師長→看護部長→同僚→人事部
小規模(病床19以下) 看護師長→看護部長→同僚

20床以上が病院、19床以下が医院・診療所です。

大きな病院は200床以上の国公立病院や総合病院で紹介状が無い場合、200床以上の病院では初診料を10,000円(現在は約5,000円程度)にする案があるそうです。

基本的には総合病院を大規模、専門病院を中規模、クリニックなどは小規模と考えるといいでしょう。

一般的には看護師長に話をすることで、看護師長から部長、人事部へ話を通すことが多いです。

同僚に先に話をすることで、退職するという噂が流れてしまうことがあります。そうなるとプライドの高い師長は気分がよくありません。

すんなりと退職を認めてくれなくなる可能性だってあります。また、同僚も退職したいと考えていた場合に、先を越されてしまう可能性があります。

退職を認める際に、看護師の人員に余裕があれば大丈夫です。しかし、余裕がない人員不足の病院は退職を認めてくれなくなるケースがあります。

いくら仲が良い同僚であっても、師長に話をするまでは言わないようにしましょう。

プライベートも一緒に遊ぶような同僚なら別ですが仕事上の付き合いだけなら言わないようにした方が安全です。

退職を伝えるタイミング

カレンダー

最も悩みどころの退職の意思を伝えるタイミングです。

少しお役所的な規定上の話をすると、まずは勤務先の就業規則を確認してください。

就業規則ってなに?
病院の職員が守るルールを定めたものです。働く時間や給与の金額、休日や休憩などについて記載されています。法律で”退職のルール”についても必ず記載しなければならないとされています。

また、10人以上の労働者がいる場合は、必ず就業規則を定めなければなりませんし、働いている人がいつでも閲覧できるようにしなければならないとされています。

一般企業であれば退職日の1ヶ月前に退職の意思を表示しなければならないとされています。

しかし、病院では3ヶ月前とされていることも多く、まずは現在働いている病院の就業規則を確認してみましょう。

非常に稀ではありますが、病院によっては6ヶ月前というケースがあります。

えっ・・・今すぐ辞めたいのに3ヶ月先じゃないと辞められないの?

退職に関する複雑な法律について

実はこの6ヶ月や3ヶ月先というのは法律上では認められません。

労働基準法 定めれていない
民法 2週間前(14日)までに申し入れ

働くひとを守る労働基準法では○日前までに申し入れる必要があるとは記載されていませんが、民法では627条に定められています。

ここで問題になるのが就業規則に3ヶ月や6ヶ月前と定められている場合です。このケースでは就業規則よりも民法の14日前が優先されます。

法律的なことを言ってしまえば、14日前までに退職届(退職願ではなく退職届!)を提出すれば辞めることができます。

ヤフーの知恵袋に似たような質問がありました。

退職について質問です。会社の規定では辞める3ヶ月前に退職願を出すことになっているのですが、私は12月末で辞めたいと考えています。今、退職願をだしても1月末まで勤務しないといけないのでしょうか?

この質問に対してとんでもない回答があったので紹介しておきます。

大手総合電機メーカーで人事をしています。 あなたのようなケースは多いです。労働基準法とか能弁垂れる人も多いです。会社としてはあまりにもひどすぎると解雇扱いで処理してしまいます。人余りの世の中会社の立場は強いですよ。気をつけて。

本当に人事なのか疑いたくなるような回答で、専門家ではなく労基法すら知らない素人ですので信じないようにしてください。

今日中に辞めたいというなら別ですが、1ヶ月後に辞めたいなど常識的な範囲内で解雇にするなら、それこそ不当解雇になります。労働基準監督署にいけば一発でその病院はアウトです。

恐らくこの回答者は就業規則を守らない「服務規律違反」のことを言っていると思います。しかし、引き継ぎや後任の選定に要する期間は一般常識で考えれば3ヶ月もかかるわけがありません。

病院が定めた3ヶ月間前の申し出が”公序良俗に反する”とは考えづらく、看護師という特殊な職種で考えても1~2ヶ月で辞めることは可能といえると思います。

ただ就業規則よりも短い期間に退職を希望すると必ずもめます

特に人員不足の病院であれば「認めない!」となりかねません。そのためできる限り就業規則に書かれているタイミングで伝えるようにしましょう。

それでも早いタイミングで辞めたいなら、まずは病院の担当者と話し合うことが大切です。

なぜ辞めたいのか?をしっかりと説明します。例えば、「体力的・精神的に辛く薬を飲んでいる状態である」や「家族の事情がありすぐに辞める必要がある」などです。

それでも辞めさせてくれないなら第三者を交えるか内容証明で退職届を提出するしかなくなります。

話しベタならこんな方法もあり!

病院など医療機関に転職をする方限定になりますが、第三者のコンサルタントのサポートを使う方法もあります。看護rooというサイトで、他の求人サイトとは異なり、専属のコンサルタントが退職までサポートしてくれます。関東、関西、東海地方限定ではありますが、初めての転職なら利用するとスムーズに退職できると思います。

いうまでもなく、この場合は関係が悪化しますので、その後の数週間の出社は非常に働き辛くなるはずです。

看護師は人手不足の病院が多いため、簡単に辞められると同僚の看護師にしわ寄せがきます。そうなると他の同僚から辞めるまでの期間に嫌なことをされる可能性だってあります。

可能な限り円満に退職できるよう話し合うことが大切ですよ。

地方なら絶対に円満退職にすべき理由

不満があって辞めるにせよ今までお世話になった職場に対して円満に退職することは非常に重要です。

定年退職を除けば仮に1年しか働いていなくてもです。

寿退職、出産退職、結婚退職など理由は何であれ必要ですし、雇用形態が正職員以外でもバイトやパートでも必要になります。

特に地方の病院やクリニックなら尚更です。また、同じ地域で転職をするケースでも円満に辞めなければ、次の仕事に就きづらくなります。

なぜなら病院関係者がどこで繋がっているか分かりません。例えば、同じ地域の師長や部長の会合があることもないわけではありません。

医療業界から他の業界へ転職する方でも人と人の繋がりは何があるか分かりません。

今は少なくなりましたが、転職先が調査のために以前勤めていた勤務先に勤務態度などを聞くことも少なからずありえます。

よほど酷いことをされた看護師さんを除けば、人として社会人として、円満に辞めることはマナーだといっても良いでしょう。

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